余命の宣告を受けたＡｍａｚｏｎプライム　私にあなたの１４分間をください

※本題に入ります。から読んでもいいんですよ。

Ａｍａｚｏｎプライムといえば会員制サービスの名称なのですが、おたく界隈ではもうそれは「Ａｍａｚｏｎプライムビデオ」を表す言葉として使われているように思います。

ものすごく有難いすばらしい配信サービスなのですが、Ａｍａｚｏｎプライムでいちばん悲しいのは「長いアニメを視聴中に不意に無料配信対象でなくなる」ことです。私の知る範囲では特段の通知もありません。

せめて！月にもう１０８円くらい上乗せ請求してもらってもいいから！

【あなたの視聴中シリーズはあと１週間でプライム特典ではなくなります】

の告知が欲しい！突然のお別れは！かなしい！

最近では私もすこしお利口になりまして、無料対象でなくなる作品を教えてくれる（まぁまめに検索すればいいことなのですけれども）サイトやアカウントをフォローするようになりました。

ひとつ私がお勧めするとすればきんどうさんでしょうか。

@zoknd

こちらは中の人のプライベートツイートや感想があるので、絵師や作家さんの日常が流れてくるタイプのＴＬには馴染むんじゃないかと思います。

そしてきました！今月の余命告知！ありがとうきんどうさん！

３０日以内に無料対象でなくなる、というお医者のような告知。*1今回は平成仮面ライダーの人気作（オーズなど）などが課金コンテンツになるようですね。

そして今回見逃せないのはシンエイ動画さまのアニメの数々。

ドラえもん、クレヨンしんちゃん、あたしンち。どれもこんなン！観終わるかよッ！と叫びたくなる大長編です。

本題に入ります。

１４分だけクサリさんにください。お時間のないいそがしいおたくの人！なんなら１分１０秒でいいです！

３０日以内のお別れ告知を受けている　プロゴルファー猿　を観てください！！！！

忙しい人はオープニングだけでいいです！

読むのをやめて今みてください！みたら続きを読んでほしいです！

このＯＰには私がアニメ主題歌に求めて止まないものがあります。

カメラを回しながらつむじ風の舞うティーグランドを描写し、表情の変化（これがチラ見せですぐ波しぶきで隠れるのがいい）でグリーンを狙っていることを表現する。

曲の調子が変わるところで動画の主体（キャラからボールへ）が変わる。

このあたりでこのアニメがどういう内容なのかがなんとなくわかっちゃう。

そしてヘリのふたり。一見すると闇の組織のボスとその愛人ですがこのふたり、実は高いところから猿の成長を促す役どころなのです。高く離れたところから才能ある少年に試練を与える人物と、地上で、猿のすぐ側で成長を見守る人と動物。猿のカップインを見届けて静かに去るふたりのヘリ。後半の内容すらうっすらと深読みおたくに示唆するこの構成！１５分番組に与えられたＯＰの１分強で！

ゆめーを!　のところでヘリのふたりが最初に描かれるのもすごい。そう、このふたり*2がいなければ猿はでかい夢をみることもなく、一匹猿で終わったのかもしれないのです。

こんなところで語るまでもなくシンエイ動画は普通に見せかけてすごい動画を産み出してきたすごい会社です。お別れ告知を受けていないアニメでは美味しんぼなどがありますので、プライム会員の方はぼんやり流し見するのもよいかと思います。

そして１話を観てくださった方、ありがとう。１話をみれば内容はだいたいわかります。この番組はプロとはなにか、好きなこと、得意なことでお金を稼ぐというのはどういうことなのか、を長い長い時間をかけて読者の少年たちに浸透させていく作品なのです。

つまり、オープニングの

「ワイは猿や！」

はもしかすると

「ワイはプロや！」

の方がふさわしいのかもしれないのです。

でもでも、１話を観てくださったならわかりますよね。１話の時点での彼は、「猿」なんです。視聴時、ＯＰの台詞が「ワイはプロや！プロゴルファー猿や！」にいつ、何話で差し変わるかとテレビの前でじんわり待っていたのを覚えています。

本編に触れてその意図を理解した時、ネタとしていじられる　プロ猿ファーゴル　の真の意味、深さを知ることができるように思います。

女性の心にそれぞれのイケメンがいるように、おたくの魂にはそれぞれの神作画がある。私はそう思って生きています。今回は私の神作画を紹介させていただきました。

読んでくれてありがとう！おまけあるけどおまけはクサリさんの正体知ってて（関心がある人もいいよ）許してくれる人向けね！そうじゃない人への記事はこれでおしまい！